アマビエ 海外の反応。 疫病の予言者「アマビエ」との出会いを描いた漫画

日本の妖怪が世界へ。アマビエブームにみる「伝承」の価値・コラム

アマビエ 海外の反応

1.アマビエブームと「アマビエチャレンジ」の起こり (1)アマビエブームの特徴 2020年2月27日、「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りよう」「コロナウィルス対策としてアマビエのイラストをみんなで描こう」との発想から、妖怪掛け軸専門店が、妖怪ファンを除き一般には殆ど知られていないアマビエの解説とイラストレーションをTwitterに投稿した。 この考えに賛同した多くのTwitter利用者が「アマビエチャレンジ」「アマビエ祭り」などのハッシュタグを付けて、イラスト、漫画、動画、ぬいぐるみ、フィギュアなど様々な作品を作り、その写真を次々に投稿した。 (2)アマビエの「すがた」を通じた社会記憶 アマビエ(歴史的仮名遣:アマビヱ)は、日本に伝わる半人半魚の妖怪。 光輝く姿で海中から現れ、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。 私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。 」と告げたという。 江戸時代後期の弘化3年(1846)に肥後国(現・熊本県)でたった一度だけ出現しただけの極めて稀少な妖怪(怪異)だ。 この話は挿図付きで瓦版に取り上げられ、遠く江戸にまで伝えられた。 予言に忠実に、「私の姿を描いた絵を『瓦版で』人々に見せる」ことを早々に実現したわけだ。 海中からの出現、豊作や疫病の予言、その姿を写した絵による除災、3本以上の足による直立という外見などが共通している。 〔アマビエの出現を伝える瓦版(1846年)。 京都大学所有、京都大学附属図書館収蔵〕 アマビエ・アマビコブームは過去に2度起こっている。 さらに20年以上を経た明治15年(1882)にも、東京の絵草紙屋(娯楽書や浮世絵の店)で「三本足の猿の像」が「コレラ病除けの守り」として販売されたことが記録されており、疫病の流行時に自然と思い出される社会記憶として成立していたことが窺える。 しかし、新聞が一般に流布した明治中期以降2020年まで、社会からアマビエが求められたことはなかった。 現代よりも社会の単位が小さかった時代には、社会の数に応じた伝承や記憶があり、口述や絵によって知識や記憶を受け継ぎ、それが肌感覚を持った社会記憶として人々に定着していた。 近代化による「新聞」というマスメディアの登場によって、社会の単位が拡大し、コミュニティに依存しない均質化された情報が流布するようになって、生きた「伝承」を個々の力で繋いでいく必要性が薄れたためであろうと推測する。 2.「アマビエチャレンジ」による情報伝播 (1)アマビエの認知度 前述の通り、アマビエは過去にたった一度しか公的な記録がなく、極めて「レア」な妖怪・怪異の類であるため、社会的認知度は極めて低い。 今回のブームの端緒となった一度目のTwitter投稿から1か月後の時点で「言い伝えの内容まで知っている」という人の割合は6. 今回のケースにおいても、SNSを利用する個々人が拡散していったアマビエに着目した様々なメディアが最新ニュース・トレンドとして取り上げた。 7%とこれに次いで高い(図3)。 このムーブメントに様々な事業者が呼応し、タワーレコードは、公式ウェブギャラリー上でクリエイターから寄せられたアマビエ作品を公開した。 その後様々な企業や個人クリエイターが続々とTシャツやアクセサリー、和菓子など様々な商品を開発していったことで、SNSを駆使する一部の消費者間で起こった密やかな流行が猛スピードで一般社会に広まっていった。 出所:「アマビエに関する調査」株式会社JTB総合研究所(2020) 3.不安定な状況における「貢献したい意識」の発露 (1)現代の流行は「恩恵に預かる」のではなく「貢献する」ため 江戸期、明治期におけるアマビエ・アマビコブームは、市井の人々が抱く疫病への不安に応える形で、民間伝承に基づいた「商材」としてアマビコの図像が販売されることにより起こった。 要因はともあれ、どの時代にも起こり得る「(その時代に必要な)商品のブーム」が起こったにすぎない。 それらと比較すると、今回の「アマビエチャレンジ」は様相を異にしていることがわかる。 2011年の東日本大震災直後は、「自粛」や「旅行控え」という消費者行動が目立った。 全国の消費者が被災地に思いを寄せ共感することによって、被災地以外の地域においても消費や娯楽活動が一時的に停滞した。 2016年に発生した熊本地震の際には、「買って地域を応援しよう」という行動が一般化した。 大都市圏に所在する被災地のアンテナショップには開店前から行列ができ、「寄付つき商品」も数多く発売された。 このたびの全世界的な疾病という危機においては、被災地とそれ以外の地域という区切りがないうえ、未知の脅威はある一瞬に起こるのではなく、日々状況を変化させながら継続する。 そのため、正解がわからない不安定な状態が長く続くことになる。 このような社会環境のなかで、「自分も部外者ではない」、「正解がわからない中でも、なにかに貢献したい」という消費者意識の高まりが、今回のアマビエチャレンジに結び付いたのであろうと考える。 (2)不安定な社会状況におけるSNSの役割 SNSは、危機発生時にはデマや風評の元凶となることがある。 その一方で、大きな資金や影響力がない一般人が社会に貢献するためのプラットフォームにもなり得る。 今回のムーブメントについては、「少しでも効力があればよい」「効力は期待しないが、人が少しでも明るい気持ちになればよい」と好意的に捉える人の比率が10~20代という若年層で高い(図4)。 「質」や「個性・多様性」、「リアルであること」に共感しやすいと言われるZ世代(1996年〜2012年生まれ)を含む若年層が、歴史的かつ土着的な伝承に価値を見出し、賛同していることが興味深い。 SNSの情報は「リツイート」によって原文のまま拡散されることから、第三者によって編集されにくいという特徴を有する。 デジタルネイティブ世代がアマビエの「身体的特徴ルール」と「拡散の意義目的」をきちんと守って発信したことによって、キャラクター(外見)が独り歩きすることなく、その存在意義と拡散目的が歪曲されることなく伝えられた。 アマビエの伝承に実利的な効果があるわけではないことを理解しつつも、土地に根付いた「伝承」をファンタジーではなく「何らかのリアル」であると捉える視点を持つ世代が、コア層にしか知られていなかった日本のレアな妖怪(怪異)を世界的な潮流にまで押し上げたと言っても過言ではないだろう。 出所:「アマビエに関する調査」株式会社JTB総合研究所(2020) 4.「伝承」は「情報」ではなく物語性があるもの (1)「伝承」のもつ価値 では、「伝承」とは、その価値とはなにか。 日本の津々浦々は、土地固有の歴史、神話、妖怪などの伝承の宝庫である。 妖怪を取り扱う漫画やアニメが定期的にベストセラーになり、2016年に江戸東京博物館で開催された「大妖怪展」は50日間で20万人を超える大ヒットを飛ばした。 日本において、妖怪はその存在を信じられているかどうかを別として、ごく一般的な存在として知られ、幅広い層に支持されている。 妖怪や怪異というものは、「それがここにいた・いる」という情報発信をされるために生きているものではなく、社会にとって必要な場面において存在感を放つものだ。 誰かの商業的な創作によるものでなく、口伝によって継承されてきた日本あるいは地域の伝承は説得力を増し、現代に息吹を繋げる。 総務省消防庁は、2004年から2006年にかけて各地に残る災害に関連する伝承の集約を行い、ウェブサイトで情報を公開している。 地域に伝わる災害伝承を把握することで、地域住民の防災意識を高めることを目的として掲載されているものだ。 河童は水害としばしば結び付けて語られるため全国に伝承が分布しているし、増水した川からの音を「妖怪の声」とする伝承は、川の動きを注視し川から人を遠ざける目的があったものであろう。 コミュニティを守るための伝承のみならず、個人の危機に対応するための伝承も多くある。 例えば「ヒダル神(ヒダルがみ)」は人間に空腹感をもたらす憑き物とされ、行逢神または餓鬼憑きの一種。 これに会うと、急に体が重くなり歩けなくなる。 所謂ハンガーノックだ。 「山越えをする際にヒダル神に会ってしまったときのために、ヒダル神に供えるためのおにぎりを予め持っていくべき」という伝承は、想定外のハンガーノックへの具体的対応策と言える。 余分に持っていくおにぎりで自身の命が助かるという事実が「ヒダル神」をリアルな存在とし、その伝承の信憑性を高める。 (2)地域における伝承の伝えかた 妖怪や伝承を観光誘致に繋げようとする地域は多い。 遠野のかっぱ淵、岩手県の座敷わらしなどは有名どころであるし、徳島県西部の山城町には、子泣き爺をはじめとする160以上の妖怪関連の伝承がある。 歴史資源の少ないアメリカでは、UFOやUMA、都市伝説などをモチーフにした「クリプトツーリズム」(「化け物ツーリズム」と訳されることもある)という町おこしの概念があり、2010年代に日本でも僅かに話題になったものの、定着には至っていない。 伝承とそれに登場する妖怪が「愛らしいもの」「親しみがあるもの」としてキャラクターとしての魅力を有することは確かだ。 しかしそのキャラクター性は、伝承・妖怪の魅力の半分にすぎない。 過去の時代における社会状況や地理的環境、地域の暮らしぶりによって伝承が必然的に生まれたこと、日本人ならではの感性で視覚化されて「妖怪」という実体を持ったことのわかりやすさ、そしてそれが人々に心から求められていた理由があること。 これらが揃ったときに、今回のアマビエブームにみるように、伝承が「リアルな価値」を発揮する。 因みに、我が家の台所にはもう10年以上前から、友人に貰ったアマビエストラップが吊るされている。 妖怪や怪異は、なかなか逢うことはないけれども、それがあることで社会や生活がきっと少しだけ豊かになる。 日本人が受け継いできたその感性が海を渡って世界に理解されたことを嬉しく思うとともに、これを契機として地域における伝承が持つ資源価値の見直しが図られることを期待する。

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アマビエとはどんな妖怪?ツイッターで話題の画像や海外の反応まとめ

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電通が「アマビエ」で独占しようとしているのはどんなサービス? 出願日:2020-06-15 出願人:株式会社電通 区分:第9類 機械器具 ほか3 商品役務:アプリケーションソフトウェア ほか188 OCRテキスト:アマビエ 続き — 商標ウォッチbot tmark365 特許庁が公開している情報によると、電通は アプリケーションソフトウェアなどの第9類、 広告業などの第35類、 電気通信などの第38類、 インターネット上のポータルサイトの提供などの第42類 の区分に「アマビエ」の商標出願を行っていました。 「アマビエ」に関する商標は、他にも12件も出願されていましたが、 どれも「お菓子」「酒」「被服」などの 商品をターゲットにした出願が多く、 電通のようにソフトウェアや広告業、ポータルサイトなどのサービスの分野で 「アマビエ」の商標を取ろうとしている企業は見当たりませんでした。 (2020. 4現在) 電通はライバルのいない分野で「アマビエ」の権利を独占しようとしているのでしょうね。 「アマビエ」に関する商品はもう売れなくなる? 「アマビエ」を商標出願中の他の会社の一部をご紹介します。 J-Platより どれも今年の4月以降に出願されていて「審査待ち」の状態でしたので、 まだ実際に登録されたものはありません。 「アマビエ」に関する商品はもうたくさん出ていますよね。 このたくさんの商標出願が、すでに出ている商品に影響があるのか見てみました。 いちばん多く見られるステッカーは第16類ですが、 第16類に出願している企業はなかったのでセーフのようです。 楽天で購入 「アマビエ」の商標を出願している企業は、 電通以外は中小企業が多いようでした。 もし商標が取れたら一発逆転ということなのでしょうね。 「アマビエ」商標出願の公開が異常に早い 通常、商標は出願してから1~2か月で公開されます。 しかし、「アマビエ」関連の用語の出願を見てみると、 通常の商標出願に比べて非常に早いスピードで公開されているものが多いのが目に留まりました。 ちなみに、 電通の「アマビエ」出願は6月15日で、公開は6月30日です。 他の出願もおおむね2週間前後で公開されているものが多いようです。 これは、特許庁が類似の商標出願が相次いでいることに配慮して、 先に出願している企業がいることを 他の企業にいち早く知らせようとしているのではないでしょうか。 伝統文化の商標登録に対する特許庁の考えは 特許庁は、 「歴史的・文化的・伝統的価値のある標章からなる商標登録出願の取扱い」 という資料を掲示していて、その中で、 「文化的所産等を表す標章からなる商標については、 商標として独占権を付与すべきか否かの公益的観点から、検討を行う」 としています。 広く一般に知られている文化遺産は、「本当にこの1社に独占させていいの?」という点から慎重に審査します、ということですね。 しかし、伝統的な用語を使うとどんなものでも却下かというと、そうではないようです。 特許庁がわかりやすい例を挙げていますので、かいつまんで引用しますね。 こういった考え方になるようです。 ただ、 山梨県の伝統的行事である「吉田の火祭り」や 甲州のお祭りの 「よっちゃばれ踊り」のように 商標登録された後、観光業者などの異議申し立てによって取り消された商標もあります。 石蔵酒造株式会社の「アマビエ77」や「アマビエ65」のように、 特定の商品を指すことが明らかなものは却下する理由がないので、 おそらく却下されないのではないでしょうか。 アルコール除菌剤の不足していた時期に、 明るい話題を届けてくれた企業だけに 希望が叶ってほしいですね。 アルコールが手に入らない!という不安の解消に少しでもお役に立てればと、高濃度アルコール商品「アマビエ65」を発売いたします。 商品名には「コロナウイルスが早く終息しますように」との願いを込めました。 もしもの時の時のお守り代わりになれば幸いです。 「アマビエ」はテレビではともかくとして、 インターネットでは繰り返し紹介されていますので、 ちょっと厳しいかもしれませんね。 もし登録されてしまったら、アマビエの資料を所有する京都大学あたりが異議申し立てを行っていただきたいものです。 2020. 6追記 電通が「アマビエ」の商標出願を取下げたことを明らかにしました。 「取引先のキャンペーンに使うため、権利侵害されないために出願した」のだそうです。 ネットなどで批判が高まってきたのを見て、週明けに取り下げることにしたのかもしれませんね。 電通の出願はなくなりましたが、他の出願にどんな判断が下されるのか見守りたいと思います。 商標出願には人間の欲が凝縮されているようで、意外と面白いですよね! 「アイヌ」を商標出願した中国人の方の記事も是非ご訪問ください。

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アマビエ商標出願は電通だけじゃない!どの商品にライセンス料が発生?

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北海道・東北• 東海・甲信越• 近畿・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 厚生労働省が作った、アマビエが新型コロナウイルスの感染拡大防止を啓発するアイコン。 海外メディアは、窓を開けて皆で合唱するイタリアや、窓から虹の絵を掲げる英国での運動と並び、多くの人が一つになって難局を乗り切ろうとする動きのひとつとして取り上げています。 ただ、日本でもアマビエは最近までそれほど注目されていませんでした。 そもそも、どういう妖怪なのですか。 「アマビエは、弘化3(1846)年に肥後国(今の熊本県)の海に現れたとされる妖怪です。 京都大学の付属図書館が所蔵している摺物(すりもの)(新聞と魔よけの札を兼ねたような印刷物)には、『今年から6年間は豊作が続くけれども、そのかわりに疫病がはやる。 そこで、自分の姿を絵に描いてそれを人に見せるように』と言って消えた、と書かれています。 この資料などから、『疫病よけとして、自分の姿を人々に見せるように』と予言した妖怪だととらえられています。 『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメに出てくるので、妖怪好きの間では知られていました」.

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