意味がわかると怖い話 デパートのトイレ この前、買い物中に突然の腹痛に襲われたんだ。 すぐにデパートのトイレに駆け込んだ。 そしたら、トイレの個室をノックしてドア開けるような音が聞こえてさ。 端から順番に、個室内を確認してるみたいな感じなんだよ。 俺は、一番奥の個室にいて。 音はすぐ隣の個室まで調べ終わったようでさ。 巡回の警備員かな?、と思ってたんだけど、トイレ中に巡回されるのはなんだか恥ずかしいな、なんて思いながら、ノックされるの待ってたんだ。 でも、一向にドアはノックされない。 あれなんでだ?っと思ったら、急にトイレが薄暗くなって。 ん?俺が中にいるのを気づいてもらえずに、電気消されたか?と思った。 とりあえず、出すもん出して個室から出てみたら、電気なんて消えてなかったんだよね。 さすがに怖くなってしまい、手も洗わずに走って逃げたんだけど。 俺、もうデパートのトイレ入れないわ。 解説 トイレ扉のノックが「俺」の個室の前でぴたりと止み、代わりに個室内が暗くなった、ということは・・・・ 誰かが、「俺」がいる個室を上から覗いていたのではないだろうか? 覗いている人物が光を遮る形になれば、薄暗くなるのも頷ける。 そして、この話の一番怖い部分は、語り手が男である部分であるように思える。 というのも、もしも語り手が女なら、トイレを覗かれる意味が理解できる。 例外はあるかもしれないが、多くの場合、男のトイレを覗くというのは性的な意味ではないように思える。 性的な意味ではないとすると、トイレを覗く意味がわからなくなる。 はっきりと目的が分からないことをされるのは、非常に不気味だと感じてしまう。
次の今回は、意味が分かると怖い話(いみこわ)をご紹介します。 数年前にが制作した 「怖い話」があります。 怖い話が苦手な人は閲覧注意です。 数年前に作った「意味が分かると怖い話」です。 ある仕掛けに気がつくと、ちょっとゾクッとするはず。 ずっと連絡がなかった彼女がやっと部屋にあげてくれた。 でもお互い気まずくて一言も口をきけないまま時間だけが過ぎていく。 僕はその空気に耐えられなくなってトイレに逃げ込んだ。 ふと脇を見るとトイレットペーパーの端にペンで「真美より」と書いてあった。 なんだろう。 どきどきしながら紙を引き出すと、そこに彼女からのメッセージが書き込まれていた。 メッセージは何行にもわたっていた。 僕は紙を1行ずつ引っ張り出しながら噛みしめるように読んでいった。 いま扉の外に真美が待っている気配がする。 はやく出て行って彼女を抱きしめてあげよう。
次の【63話】深夜の公衆トイレ 夜居酒屋でバイトしてた頃、残業してたらいつもの電車に間に合わなくて、 途中の寂れた駅までしか帰れなかった時があった。 その日は給料日前日で全然金なくて、始発出るまで公園で寝てたんだけど、 寒さで腹壊しちゃってトイレに行ったの。 そしたら、少しして隣の個室に人が来たんだけど、何か電話しながら入ってきたみたいで話が聴こえた。 外からは車の音とかするんだけど、トイレの中かなり静かだから、相手側の声も微妙に聴こえたんだ。 「ん?うん、分かってるって。 あはは!あ、ごめんごめん。 何?」 『 ・ ・ なった ・ ・ いつか ・ ・ 』 「あぁ、そーだなー。 大丈夫だって。 気にすんなよ。 え?おう。 ぁははっ!やだよ。 なんでだよ!ふふ。 そーなの?」 『たしか ・ ・ かけ ・ ・ し ・ ・ 』 「そうだっけ?おう ・ ・ あー、そうかもしんね。 わり!ちょっと待ってて」 で、トイレから出ようとした時、 はっきり相手側の声が聴き取れた。 急に怖くなり駅まで走って、駅前で震えながらシャッターが開くのを待ってた。 ただ物凄く気味が悪くて怖かった。 思い出すとまだ夜が怖い。
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