陸奥 の しのぶ も ぢ ずり。 百人一首/河原左大臣(かわらのさだいじん)

光源氏(14)陸奥の しのぶもぢずり たれゆえに

陸奥 の しのぶ も ぢ ずり

森本茂著「伊勢物語全釈」にはこう書かれています。 すなわち、「吾妻鑑」に「信夫毛地摺」とあり、今日、福島市大字山口安楽院に「もじずり石」があるが、それらは源融の「みちのくのしのぶもぢずり……」の歌にちなんで後世になって作られたものとみられ、この歌の当時、信夫郡からしのぶもぢずりを産したという証はない。 けっきょく「みちのくの」は枕詞であり、陸奥に信夫郡があるので同音の「しのぶもぢずり」に掛けたと考えられる。 「しのぶもぢずり」はしのぶずりの一種で、草木で摺りつけたしのぶ草の形が、ねじれているものをいうのであろう。 「みだれそめにし」の「そめ」は初め、染めを掛ける。 文治年間(1185~1190年)頃成立か。 「もぢる」は「よじる」「ねじる」の意。 13世紀初め頃成立か。 文化十年(1813年)成立。 なお古今集ではこの歌に詞書は無く、どのような経緯で歌われた歌なのかは不明。 また古今集の定家本では第四句が「乱れむと思ふ」ですが、久曽神昇氏は古今集でも本阿弥切・基俊本・元永本・筋切・関戸本では「乱れそめにし」なので「乱れそめにし」が原形であろうと述べています。

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みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに

陸奥 の しのぶ も ぢ ずり

のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに に採られているの歌。 この歌の中の「もぢずり」は布のことで、の別称である「モジズリ」を意味するものではありません。 けれど、江戸時代の粋人たちは、この花を「捩摺(モヂズリ)と呼ぶことを好んだようです。 恋に身を捩るようにねじれて咲く花、ということなのでしょうか。 恋の歌に含まれる言葉と同じ別称を持つとは、もなかなかやるものです。 一見、皆同じように見えるですが、ねじれ方は、右巻きあり、あり。 上の2株はですね。 ところが、下の個体は右巻き。 右巻きとの出現率は、ほぼ半々とのこと。 ちなみに私の頭のつむじは。 髪の毛を伸ばしていると分かりにくい右巻き、ですが、坊主頭にしていると一目瞭然。 こやんぴが通った中学校は、なぜか知りませんが、男子生徒は全員坊主頭にしなければなりませんでした。 坊主頭が大嫌いだった私は、小学校を卒業する際、私と同様に「坊主頭なんか嫌だ」派の何人かと「富士見中学校に髪を伸ばしたまま登校する同盟」を結成しました。 そして、バリカン片手の鬼教師に脅かされようが、親が「そこは、それ、穏便に、ね。 」と懇願しようが、絶対に床屋でバリカンの餌食にはならない、そう約束しあったのです。 数日が過ぎ、同盟メンバーの一人がくりんくりんの坊主頭に変身。 「なんだよ、あいつ!」 と一番怒っていたメンバーが数日後に。 こうなると、あの強固と信じていた同盟の崩壊速度は、斜度60度の急傾斜を転がり落ちるボールさながら。 とうとう、こやんぴ一人で砦を死守している状況に追い込まれてしまいました。 「お~、こやんぴ、すごいぞ。 たった一人で理不尽な学校の決まりに立ち向かったんだね。 尊敬しちゃうなぁ。 」 いやぁ、照れるな、どうも。 結論から言うと、こやんぴも周辺の圧力に屈し、始業式の前日、近所の床屋さんに、 「あれぇ、こやんぴ君、坊主頭にしないって言ってたのは、入学式前日までのことだったんだ。 へええ。 」 と言われつつ、断髪式を挙行したのであります。 根性なしです。 へたれです。 こやんぴも、ついに坊主頭。 そうしたら、あれ、意外に可愛い! (これこれ) 坊主頭にすると、つむじがよく目立つんですよね。 それで、悪童たちが私の後頭部を覗き込み、「あっ、こやんぴのつむじ、でやんの! や~い、こやんぴ、アホ~、~。 」とからかったものでした。 こやんぴ、実際のところはどうであれ、自分ではアホとは思っていなかったので、まったく気にしませんでしたが、「は少数派なのかな? 珍しいのかな?」とは思っていました。 ところが、日本人の右巻きとの出現率は、同様、ほぼ半分らしいですね。 知らなかったなぁ。 なぁんだ、私のことをからかった悪童たちの半分も、実はだったんだ。 あれれ? 「同様」? ああそうでした。 「」から話の「本線」を離れ、私の「つむじ支線」に乗り入れて彷徨ってしまいました。 失礼いたしました。 ポイントを切り替え、「本線」に戻ることといたします。 上に紹介した2つの写真の花は、あまり大きく花弁を開きませんが、下の写真のように、大きく花弁を開くタイプもあります。 とても気品がありますね。 私の無駄話に両手を開き、「オー、ノー!」と言っているのかも。 色も、薄いものから、下の写真のように濃いものまで。 色の濃いものは、小さいけれど、まるでカトレア。 純白のものもあります。 今日探した中にはありませんでしたが、下の個体は、純白ではないものの、色がかなり薄そうです。 下の写真のように、ほとんどねじるのを忘れてしまったような個体もあります。 と戯れるのは、実に楽しい! 虫には刺されますけれど。 koro111koyampi.

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河原左大臣(かわらのさだいじん)|子供と愉しむ百人一首:百人一首の意味を知ろう

陸奥 の しのぶ も ぢ ずり

縁語ならば、「しのぶもぢずり」と「乱れ」と「そめ」。 「しのぶもぢすり」を略して「もぢずり」とも呼ぶし、「しのぶずり」とも呼ぶ。 縁語とは、「連想させる言葉」のことです。 「しのぶもぢずり」とは、「しのぶ草」と呼ばれる草を摺りつけて染めて、模様を施した布や衣のこと。 その模様の様子が乱れているように見えるので、 「そめ」と「みだれ」が「しのぶもじずり」の縁語。 もし、ネット上で意見がわかれているとすれば、「そめ」が「初め」と「染め」の掛詞になっているのを認めず、『しのぶもぢずり』と『初め』との間に関連性が無いとみる人かも知れません。 けれども、掛詞になっている以上、縁語と看做すのが一般的でしょう。 簡単な説明ですが、分からないことが有れば、返信して下さい。 縁語だけ説明しましたが、この歌で本当に難しくて、見解がわかれているのは「なくに」の部分ですが。 ___ 参考文献:『歌ことば歌枕大辞典』と『小学館古語大辞典』他。

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