ツイステ エース 夢小説。 【ツイステ】キャラクター達のヴィランズ要素がとても絶妙で虜にされる件

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ツイステ エース 夢小説

午前の授業が終わり、全生徒お待ちかねのランチタイム。 教室内でグリムが右前脚を天井の方へと伸ばし、見ているだけで気持ちよさそうな背伸びをあくび交じりにした。 「ようやく授業が終わったんだゾ~! オレ様お腹が空いたんだゾ!」 グリムの隣の席に座っていた 有栖は大きく頷き、大食堂へと向かおうと授業で凝り固まった腕を軽く回してから腰を上げた。 「確か今日は、月に1度のスペシャルデーだったよね。 麓の街のベーカリーショップがきっと来てるはずだよ。 」 有栖がそう言うと、グリムはその小さな体を大きく跳ねさせた。 「ふなぁ~~! 忘れてたんだゾ! 早く行かないとオレ様のデラックスメンチカツサンドが無くなっちまう!」 「ふふふ、そうだね。 早く行かないとまたラギー先輩に渡すことになっちゃうかもね。 」 喜怒哀楽を全身で表現するグリムは、 有栖と一緒に大食堂へ向かった。 「なんだ 有栖! 早くしないと売り切れちまうんだゾ~!」 「ちょっと待ってよ~!こっちは荷物多いんだからね!」 廊下に出たところでグリムは 有栖を急かした。 しかし 有栖の両手には、分厚い魔法書物がずっしり…… グリムは身体が小さいため、授業で使う教科書や参考書などは 有栖が持つしかないのだ。 ってあれ……グリム!?」 嫌味を込めて舌を小さく出しながらグリムに言ったつもりだったが、彼はぴゅーんという音を立てて一人で大食堂へまっしぐら。 「ったく……本当しょうがないんだから!」 自然と出るため息。 「よう。 」 後ろから低い声に呼び止められた。 両手に抱えた本の山が崩れないようゆっくり振り向くと、目先の本よりもずっと上に声の主の顔があった。 「ジャック!」 「お前、どうしたそんな荷物抱えて。 一人か?いつもの二人組と狸はどうした?」 辺りをゆっくりと見まわすジャック。 どうやら 有栖を心配してくれているらしい。 グリムは大好物のデラックスメンチカツサンドが売り切れるって言って、ダッシュで一人大食堂へ向かったよ。 」 先ほどと同様、あるいはそれ以上のため息をもう一つ漏らす 有栖。 昼休みで賑わうその廊下では、彼女ため息はさほど響かなかった。 「まったく、『ため息を1つつくと幸せが1つ逃げていく』ってよく言うのに困っちゃうね。 」 眉を寄せ苦い顔をする彼女に、ジャックは顔を寄せた。 「なんだその言葉。 初めて聞いた。 有栖の住んでいたところだとそう言われているのか?」 よく見ると、ジャックの耳はぴくぴくと動いていた。 荷物を抱えているため彼の尻尾まで見ることができないが、きっと興味があるときのそれの動きをしているのだろう。 「うん。 そうなんだよ。 だから今の私は幸せが減っちゃったことになるんだ。 」 有栖は冗談で乾いた笑いをジャックに向けた。 だた、冗談が通じる相手では無いと気づいたのはしばらく後だった。 「とりあえず、その本全部俺によこせ。 」 「悪いよ。 自分たちのだもの。 」 有栖は本ごとグイっとジャックに背を向け、拒否の意を示した。 いくら相手が日々鍛えている男性とはいえ、自分(たち)が使ったものをじゃあお願い、と渡すわけにもいかない。 「いいから、よこせって。 とりあえずお前んとこの寮に持っていけば良いのか?」 「ありがとう、ジャック。 でも大丈夫だよ。 午後の授業でも使うものがあるから、持っておきたいものもあるの。 それに、参考書は図書室に返すからだいぶ減るよ。 」 そう言って 有栖は、積まれた本のうちの数冊を崩さないように抜き出し、廊下の出窓に一時的に置いた。 どうやら教科書は1~2冊で、持っていたほとんどが図書室から借りた参考書のようだった。 「じゃあ、これから俺と図書室行くぞ。 」 ジャックは2山に分かれた本たちをひょいっと拾い上げるとまた1つにまとめ、空いた片方の手で 有栖の腕を引っ張り、人ごみのなかを躊躇なく進んでいった。 その時のジャックの顔はよく見えなかったが、少し不機嫌そうに感じた。 しかし今はお昼時。 有栖は自分自身のことは構わなかったが、ジャックもお昼を食べそびれてしまう可能性があることを案じていた。 「でも……!お昼は……!?」 「いいから。 行くぞ。 」 図書室へと腕を引っ張られている間は、これ以降ほとんど会話がなかった。 「もしかして、何か怒ってる……?」 恐る恐るジャックへ問うてみた。 だが、答えはなかった。 有栖にはジャックが怒るような心当たりがなかった。 もしかしてグリム同様に大人気ベーカリーで狙っていたものがあったのかもしれない……そう思うと、 有栖の顔から血の気が引いた。 その後も沈黙が続いた。 こんなにも図書室への道のりを長く感じたことはない。 図書室の扉を開けるジャック。 お昼時は生徒のほとんどが大食堂に集まるため、ほかに誰もいなかった。 受付カウンター付近に設置してある『返却棚』に、ジャックは黙って持っていた参考書を並べた。 ガヤガヤしていた廊下とは打って変わり、誰もいない図書室は本を置く音でさえ響いた。 「おい、 有栖。 」 「っえ!?はい!!!」 先ほどまで沈黙を貫いてきたジャックが声を荒らげた。 荒らげたとはいっても、図書室に響き渡っただけで、それ以外の場所ならそれほど大きな声量ではないのかもしれない。 だた、 有栖を驚かせるには十分だった。 「なんで、お前はいつも一人でやろうとするんだ。 どうして誰も頼らないんだ。 怪我でもしたらどうする。 」 「……え?」 「こういうときは、誰かに頼れ。 グリムが居なかったら、授業が違ってもあの二人組を頼るべきだ。 」 「……」 ジャックの言う『あの二人組』は、おそらくエースとデュースのことだろう。 確かに、入学初日から様々なトラブルに巻き込まれてきた 有栖にとってエースとデュースは最初にできた友達で、今ではいろんなことを相談しあえる仲だ。 だが、 有栖にとって友達はグリム、エース、デュースだけではない。 ジャックも例外なくそのうちの1人だ。 そしてそれは、ジャックにとっての 有栖も同じであるようだった。 「もちろん俺でもいい。 なんでも一人で抱え込むな。 それと……幸せが減ったなんて、言うな。 」 不機嫌そうな顔をしていた理由が、 有栖にようやく分かった。 ジャックは多少なりとも 有栖の性格のことを理解している。 人に面倒ごとを押し付けたりするくらいなら、自分が困るのは問題ない。 彼女はそんな性格なのだ。 だからほっとけない。 そして、そんな彼女に頼られない自分にも腹が立ったのだろう。 さらには彼女の口から「幸せが減る」などと聞いたものだから、真面目なジャックにとってはスルーできる案件ではなかったはずだ。 しかし理由はなんとなくわかったが、それまでの緊張が一気に解けたのか 有栖はポロポロと涙を流してしまった。 「!!?!?」 「よかった~~どうして怒ってるのかと思ったんだよ~~。 もしかして卵サンド食べたかったのかなぁとか、チョコレートクロワッサン狙ってたのかなぁとか。 いっぱい考えちゃったよ~……」 腰を抜かし、へなへなと本棚と本棚の間に落ちる 有栖。 よかった、と安堵している彼女を見て、ジャックも勘違いさせてしまったことに気づいた。 すると二人の間の張りつめた空気から一転し、ジャックも頬を赤らめて 有栖に手を差し伸べた。 なんとなくだが、毛に覆われたはずのその耳もほんのりと赤い気がする。 「な、なんだお前、俺が食い意地張ってるみたいに。 あの狸と一緒にするな。 」 「ごめんね。 でもありがとう、ジャック。 心配してくれて。 」 誰も居ない図書室。 狭い本棚と本棚の間の通路に二人。 「ありがとう」と 有栖が口にしたあと、しばしの沈黙が流れてしまった。 ポリポリと恥ずかしそうに頭をかくジャック。 てっきり即座に「勘違いするなよ!」と言われると思っていた 有栖は、まさかこんな風にジャックが黙り込むと思っていなかった。 有栖は目を丸くし、下を向いて床を見つめてやけに余所余所しい態度を示した。 ぐぅ…… 沈黙を割く、空腹を知らせる音。 有栖から、だ。 突然笑い噴き出すジャックを前に、恥ずかしさから顔から火が出そうになり更に下を向く 有栖。 「ほら、早く食堂行かないと、た、食べそびれちゃうよ。 それとも何?狼のランチは人でも食べるの?」 苦し紛れにユーモアを混ぜたつもりだった。 が、 「そうだな。 狼は、、、」 ジャックは俯く 有栖を腰から抱き寄せ、彼女の首元に口づけた。 有栖は自分の首元にジャックの牙が当たるような感覚があった。 反射的に「食べられてしまう」と思ったが、実際は牙の先が少し当たっただけだった。 そのあとジャックは、彼女の首に優しく舌を這わせた。 全身に電気が走ったような感覚だった。 この世界だったら、雷の魔法を食らった感覚とでもいうのだろうか。 今までの授業では、少なくとも雷を相手に放つ魔法は習っていないので分からないが、きっとこんな感じなのかもしれない。 でも、なぜだろうか。 痛くはない。 それどころか、気分が高揚しているのを感じる。 こんな状態は 有栖にとって初めての経験だ。 右の首筋、喉元、左の首筋と優しく舌を這わせ、腰をさらにぐいっと引き寄せた。 自分の耳元で、ジャックの息が上がっているのが聞こえる。 「これ以上は、俺が持たない……」 深呼吸で息を整えようとするジャックが少しずつ頭を 有栖から離していく。 有栖はなんだか心細く感じて、思わず彼の袖をつかんでしまった。 「えっと……なんでかな、離れるのが、ちょっと嫌だった……」 恥ずかしい。 恥ずかしくてジャックの顔が見れない。 でも、嫌じゃなかった。 なぜだろう。 一瞬だけちらっとジャックの顔を見ると、彼も気恥ずかしそうにしていた。 互いの唇が距離を詰めようとしたその瞬間、図書室の扉が勢いよく開いた。 「おいー! 有栖! さっきは悪かったんだゾ! お詫びにオレ様がチョコレートクロワッサンを買ってきてやったから ありがたく食うんだゾ~! お? 有栖はどこだ?」 グリムだ。 さすがにあの数の本を任せたことに責任を感じていたのか、参考書を図書室に返す予定であったことを思い出して 有栖を追いかけて食後にやってきたのだ。 パッパっと制服を正す 有栖とジャックがキョロキョロしながら本棚の列から出てきたのを見て、グリムは頭に『?』マークを浮かべた。 その口元には、おそらくデラックスメンチカツサンドに在りつけたのであろう食べかすがついていた。 「お?ジャックも参考書を返しに来たのか? さて、午後の授業は飛行術なんだゾ~!一緒にグランドへ行くんだゾ~!」 えらい上機嫌なグリムは、二人に背を向けてるんるんと図書室を後にした。 コホンと咳ばらいをしたかと思えば、ジャックは 有栖の耳元で優しく囁いた。 「今の続き、してもいいんなら、放課後な。 」 ジャックはそう言って、図書室を後にした。 ひとり残された 有栖。 囁かれた耳は熱を帯び、全身から再び力が抜けるのがわかった。 「い、今の続きって……!?」 有栖は、炉に入れられた金属のように熱くなった耳を両手でそれぞれ塞いだ。 その場から動こうとも、まるで力の入れ方を忘れてしまったかのように体が重たい。 「もう……お昼食べられなくなっちゃったじゃない……」 有栖は近くに置かれたチョコクロワッサンが入ったくしゃくしゃの紙袋をしばし見つめるほかなかった。 ~Fin~.

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花星(@hanahosi15)のプロフィール

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| | |〜エース・トラッポラ〜 「おまえっ! はぁ…そういうの俺だけにしろよな…」 〜デュース・スペード〜 「っ?!?! 名前 …その…よく似合って…る…ちょっと待ってくれ、今俺の顔を見るな…」 〜トレイ・クローバー〜 「おっ、ちょうどいいところに来たな、今イチゴタルトが出来上がったんだ、味見していかないか?他のやつには内緒な」 〜レオナ・キングスカラー〜 「ピーピーうるせぇな…黙って俺の抱き枕になっとけよ…」 〜ラギー・ブッチ〜 「なぁにやってるんすか?へぇ〜あ、そうだ、今から手伝って欲しいことあるんすけどお願いしてもいいっすか?あぁ…2人きりになりたいだけっすよ」 ーーーーーーー 初めまして 浦田そなと申します! 上に書いてあるキャラ以外にも リドル・ローズハート ケイト・ダイヤモンド アズール・アーシェングロット ジェイド・リーチ フロイド・リーチ カリム・アルアジーム イデア・シュラウド なども描きますのでリクエスト等をよろしくお願いします!!!! 7月7日 11時 id: - ヴッッッッッ刺さった。 ありがとうございます。 神すぎて息するの忘れてました。 好きです。 迚も良かったです。 えぇ、完璧でございあした。 時間が有りましたらもとの世界に帰るカミングアウト的な物でリクエスト致します!いやー、シルバー君がキノコ好きだとは…ジェイドと仲良しであって欲しいですな。

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| | |今年のハーツラビュル寮の新入生は 騒がしいし、特徴的な者が多かった。 今回は何を言っても澄ました顔をしている夢主の顔を崩れさせるエースのお話です。 不謹慎なタイトルですがよろしくお願い致します。 エースくんとリドルくんとリリアさんとシルバーさん 多い 推しです。 まだ最推しは決まっていませんが多分エースです。 次からは注意点です 1 監督生は男装している女性設定です。 2 "監督生"が名前で呼ばれることはまずありません。 名前は"ユウ"ゲーム固定と同じものとします 3 名前はカタカナ推奨です。 4 夢主がエースに対して冷たいです 5 対してエースも夢主に少しいじわるです ここからは私からのお願いです。 近頃、新作を投稿するとわざと低評価にする方が いますがわざとはやめていただきたいです。 TwitterにてDMでアンチらしき人から「低評価にしてやる」などとくるので明確です 今回もよろしくお願い致します。

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