『ライアーゲーム』のネタバレ 『マンガBANG!』というアプリで『ライアーゲーム』が全巻無料配信されていたので、ドラマ版しか観たことがなかったニワカがメダルを集めて読んでみた感想。 『ライアーゲーム』とは!? 『ライアーゲーム』は甲斐谷忍先生が『週刊ヤングジャンプ』連載していたギャンブル漫画。 コミックス累計発行部数は500万部を超え、フジテレビによってテレビドラマ化、映画化されたヒット作品。 物語は「バカ正直のナオ」と呼ばれるほど、他人を信じやすい女子大生・神崎直が謎の組織「ライアーゲーム事務局」が主催するゲーム・トーナメント「ライアーゲーム」に巻き込まれるという内容。 困ったナオは、出所したばかりの天才詐欺師・秋山深一に助けを求め数々の「ライアーゲーム」に参加をしていく。 本作で展開されるゲームはプレイヤーが自分の得を考えずに、全員で協力してゲームに挑めば「誰1人負けない」ように作られている。 しかし「負けたら多額の借金を背負わされる」という状況で見ず知らずの人を信用することは難しく、プレイヤーが「もしかしたら自分は裏切られるのではないか?」と疑心暗鬼になっていく様子がリアルに描かれる。 また本作は主人公たちのゲームの攻略法も面白い。 同じギャンブル漫画の『カイジ』では割とルール設定が単純なギャンブルを運や精神力等で乗り切っていくスタイルが取られるが、本作では緻密に設計されたゲームの穴を付いていくような攻略法が特徴だ。 他者からの裏切りに合い追い込まれるシーンでは「逆転不可能」と思わせるほどの絶望感を味合わせてくれるが、その後運などに頼らずロジックを積み重ねて圧倒的不利な状況を逆転していく様子は爽快だ。 ただ驚いたのは要所要所で自分の頭の中で先行して観ていたドラマ版のサントラが流れること。 アキヤマのセリフもメチャクチャ松田翔太で脳内再生された。 ドラマ版とは全く違う原作の「フクナガ」 今回原作を読んで一番驚いたのはフクナガのキャラクター設定。 ニューハーフであるということは何となく認識していたのだが、ドラマ版ではキノコ頭のウザキャラだったフクナガが原作では「女」なら惚れてしまいそうなレベルで魅力的なビジュアルで心底驚いた。 しかもアキヤマのことを好きになって、精一杯のお洒落をして「ライアーゲーム」に参加したのかもしれないという恋する乙女の一面も見せてくる。 またドラマ版では『ファイナルステージ』となる劇場版でも掴みのギャグのように早々にナオを裏切ったフクナガだったが、原作ではみんなのことを本気で救いたいと考えるナオの気持ちに触れて会心。 「入札ポーカー」では最後まで自分を信じて裏切らなかった女性に少しでも次のステージでゲームが有利に進められるようにと、自らが破滅することで彼女を儲けさせて救う優しさを見せる。 フクナガは「私はナオのようになりたかった… でもできなかった」と言い残して敗退したというエピソードを読んで、「ドラマ版であんな濃いキャラで良い意味で信用出来なかったフクナガさんが、原作ではこんないいキャラに成長してたなんて…」と結構本気で感動した。 ナオと一緒に「フクナガさあああん」と崩れ落ちるレベル。 本作の登場キャラクターの中で個人的には一番好きなキャラとなった。 カンザキナオの行動に触れることで… 本作には「他人を信用出来ない人」が沢山登場する。 それは「ライアーゲーム」に参加する過程で人間不信に陥るケースもあれば、「ライアーゲーム」に参加する以前からそうであるケースなど様々だが、主人公のカンザキナオだけは一貫して他人を裏切らず、常にみんなが助かる方法を模索していた。 そのナオの行動に触れることで「人を信じてみよう」と協力してくれるプレーヤーが現れたり、心に深い傷を負うなどして人を信用出来なくなっていたアキヤマやヨコヤ、ハリモトなどのモヤモヤを解消していくことで本作の物語は展開していく。 そして「みんなが自分のことだけを考えずに協力し合うことができれば大きな壁を乗り越えることができる」ということを訴えてくる。 「世界中の人々がこういう気持ちになれば世界も変わるのにな…」と思う反面、その難しさは現実世界で嫌というほど実感させられる。 「ライアーゲーム」の正体は小説!? ドラマ版では「大富豪が人間の他者を信じることができるのか確かめたかったから、ライアーゲームを開催した」みたいなオチだったような気がするが、原作での「ライアーゲーム」は恐怖が支配する国で体制批判のために書かれた小説で行われるゲーム・トーナメントの内容に沿ってゲームが行われていたことが明らかになる。 ただしその体制批判の小説は全3巻のうち下巻は政府の検閲によって発売中止になり、小説家も政府によって消されてしまった。 そのため小説の結末が分からなかった。 だから小説と同じゲームを小説の登場人物に似たプレイヤーにプレイさせることで、小説の結末を見ようというのが「ライアーゲーム事務局」の狙いだった。 そしてその様子を収めた動画を世界中に発信することで、権力者が恐れる「信頼は力を持つ」というメッセージを世界中の人たちに気づかせようと試みていたのだ。 正直「結構ありがちだな…」とも感じたが、この手の話が蓋を開けてみれば「こんなもんか…」というのはよくあること。 全話読破してから少し時間が経った今は「結構上手くまとめたな」と感じている。 「闇の権力者」が圧力で… 一方で本作の最終回は大炎上した記憶がある。 ネット上では「とにかくヒドイ!」と叩かれまくっていたが、読んでみると納得。 世界中に発信した動画は公開してすぐに削除されてしまった。 その理由は上述した小説の舞台となる国の「闇の権力者」が圧力をかけて消させたというモノ。 ラストはアキヤマが「『闇』は俺たちの想像より遥かに深いってことだ」と説き、カンザキナオは「…そ そんな…」と絶望して物語は幕を閉じる。 確かに綺麗に終わるのかと思わせといて、「えっ!?」と虚を突かれるような展開ではあった。 ここで終わってしまったら「結局権力者には力でねじ伏せられました」という結末になって、「ライアーゲーム」が開催された意味も無くなってしまうけど、それでいいのだろうか?まさか最後の最後でこれまでのカンザキナオを通して作品が伝えてきたメッセージを全否定するようなオチになるとは思ってもみなかった。 最後に… ここで終わったらあまりにも消化不良なので、是非続編を描いて欲しい。 それとも「権力者は強い!」「闇は深い!」「庶民がちょっと信じ合って協力したくらいでは簡単に潰されて終わり!」みたいなのが、本作のメッセージなのだろうか?それとも劇中でいくら希望を持たせる終わり方をしても現実は変わらないから、危機感を煽って「現実世界を変えてくれ!」と読者に訴えているのか… 何はともあれ「面白い漫画」ではあっが、結末が釈然としないのも事実だ。
次のSong• The Force of Gravity• Artist• 中田ヤスタカ• Writers• Yasutaka Nakata• Licensed to YouTube by• YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS on behalf of YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS ; BMG Rights Management US , LLC, Muserk Rights Management, and 5 Music Rights Societies• Song• Paradise Lost• Artist• 中田ヤスタカ• Licensed to YouTube by• YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS on behalf of YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS ; Muserk Rights Management, and 1 Music Rights Societies• Song• Flash Back• Artist• Capsule• Album• Flash Back• Writers• Yasutaka Nakata• Licensed to YouTube by• WMG, YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS on behalf of ADA Global ; SOLAR Music Rights Management, ASCAP, Muserk Rights Management, and 6 Music Rights Societies• Song• LIAR GAME• Artist• 中田ヤスタカ• Writers• Yasutaka Nakata• Licensed to YouTube by• YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS on behalf of YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS ; ARESA, BMG Rights Management US , LLC, Muserk Rights Management, and 7 Music Rights Societies• Song• Love or Lies• Artist• capsule• Writers• Yasutaka Nakata• Licensed to YouTube by• YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS on behalf of YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS ; Muserk Rights Management, ARESA, BMG Rights Management US , LLC, and 8 Music Rights Societies Show more Show less.
次の【コ弁護士 コ・チャニョン 役】イ・ヘヨン ライアーゲームの参加者。 弁護士。 【ピッピ導師 ホン・インスク 役】キム・ソンファ ライアーゲームの参加者。 占い師。 【ク・インギ役】パク・ジェフン ライアーゲームの参加者。 タレント。 【チョン課長 チョン・ヨンス 役】パク・ノシク ライアーゲームの参加者。 元中小企業の課長。 【チェ・ソンジュン役】イ・シフ ライアーゲームの参加者。 ハッカー。 「LIAR GAME」は日本のドラマを韓国でリメイクしたドラマ。 原作は日本の人気漫画で、日本ではテレビドラマや映画をはじめスピンオフドラマや小説も作られるなど多岐にわたって展開されました。 本作が日本版と違うのは原作の内容を活かしつつ、韓国ドラマならではの設定を加えていることです。 優しい役柄のイメージが強いイ・サンユンさんが天才詐欺師というクールな役柄を演じている他、シン・ソンロクさんも原作にはない悪人キャラクターを演じ作品を引っ張っています。 ヒロイン役のキム・ソウンさんは、日本版よりも好きという声も上がるほどリアリティーあるキャラクターとなっています。 スポンサーリンク ライアーゲーム【韓国ドラマ】あらすじ 蒸発した父親の借金を抱え、大学を休学しいくつものアルバイトを掛け持ちしているナム・ダジョン(キムソウン)は、ある日親切心で老婆を助けたことから放送局が仕掛けた「ライアーゲーム」という名のリアリティショーに参加することになります。 「ライアーゲーム」とは、参加者との騙しあいを通りして100億という大金を奪い合う究極の心理ゲーム。 お人好しな性格のダジョンは、天才心理学者で詐欺師のハ・ウジン(イサンユン)の助けを得えゲームに挑むことになるのですが、なぜ彼がダジョンを助けるのかや、ゲームの企画者でMCのカン・ドヨン(シンソンロク)の目的など謎の部分も多く・・・。 スポンサーリンク ライアーゲーム【韓国ドラマ】みどころ 本作は日本の人気ドラマを韓国でリメイクした推理ドラマです。 基本軸は原作と同様ですが、キャラクター設定やライアーゲーム自体の設定に韓国オリジナルの要素を加えて独自性を出しています。 日本版のドラマや原作の漫画と見比べてみるのも面白いですし、本作は途中から独自の展開となるため原作を知っている方でも楽しむことが出来ます。 派手な展開や演出ではなく俳優陣の演技力で見せるドラマであるというのも本作の特徴となります! ゲームの参加者にはそれぞれに大金を欲する理由があり、その背景にも様々な事情があります。 そして、ゲームを運営する側やヒロインの手助けをするウジンにも二面性があったりと、巧妙な推理ドラマであると共に、複雑な人間関係に注目して見るのも本作の醍醐味となります。 スポンサーリンク ライアーゲーム【韓国ドラマ】感想と評価・評判 韓国のサスペンス作品は優れたものが多いと広く知られていますが、そのほとんどが警察や検察、もしくは弁護士がメインの犯罪捜査ドラマといったもので、本作の原作のようなオリジナリティ溢れるものやゲーム性のあるものなどは殆ど見られません。 そういった意味でも本作は韓国ではマニア受けした作品であり、日本版よりもスリリングさを高めた作品でした。 オリジナルを知っているとどうしても比べてしまい、リメイク作の方が面白いとなることは少ないのですが、本作に限ってはこちらの方が楽しく感じました。 原作を活かしながらも独自性もちゃんと出し、単にリメイクしただけでなく韓国的なストーリーに上手く仕立てていたり、登場人物に対しても深掘りし漫画的だったキャラクターをリアルな人物へと生まれ変わらせているんです。 私は漫画版をちゃんと読んでないのでこれでも良かったのですが、原作のファンはこれをどう感じるかは分かりませんが、その辺にこだわらず見た方が楽しめると思います!.
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