石角友香。 The Birthday

インタビュー|ロンドン在住の映像作家・木村太一が提示した表現の自由とアートの価値とは?

石角友香

flumpoolが、5月20日にリリースした4年ぶりのオリジナル・アルバム『Real』より、SNSなどで評判の高い楽曲「ディスカス」のリリック・ムービー(directed by COSMIC LAB)を公開した。 歌詞にある叶わぬ恋(現実)と夢の谷間(妄想)を密室の中で熱帯魚と女性が往来し合うふたりの関係性の描写で表現され、センチメンタルながら、どこかシュールさを感じさせるリリック・アニメーションとなって完成した。 楽曲の世界観が最大限に活かされているリリック・ムービーになっているのでぜひチェックしてほしい。 またスペースシャワーTVでは、アルバムのリリースとツアー開催を記念してflumpoolの撮り下ろし特番を放送。 アルバム制作において共作曲をした多保孝一ほか、小野武正(KEYTALK)、竹中雄大(Novelbright)と、メンバーに所縁の深いゲストも自宅から登場、メンバーに難問を出し立ち塞がる今回の特番。 超常識クイズや、お助けグッズなどを駆使しながら、果たして4人は無事にリモート脱出ゲームをクリアできるのか。 ぜひお見逃しなく。 なお、この撮り下ろし番組は後日スペーシャワーTV公式LINEで配信されるとのこと。 こちらも要チェック。 20080701 02. NEW DAY DREAMER 03. ネバーマインド 04. ディスカス 05. 不透明人間 06. ちいさな日々 07. 初めて愛をくれた人 08. 勲章 09. 素晴らしき嘘 10. ほうれん草のソテー 11. アップデイト 12. PEPEパラダイス 13. 虹の傘 14. FREE YOUR MIND 16. ラストコール 17. 首藤義勝、寺中友将のツイン・ヴォーカル、四つ打ち、目まぐるしい転調とどこかメランコリックなメロディは今でも独特だ。 「MONSTER DANCE」、「桜花爛漫」など和テイストの振り切れっぷり、祭りというテーマを太いファンクに昇華した「MATSURI BAYASHI」あたりから、全体の屈強さもアップ。 ストリングスとプリミティヴなビートと、EDM風味を融合させた「Summer Venus」に至っては、楽しいことを120パーセント体現するKEYTALKの真骨頂だ。 完全生産盤にはライヴ映像も。 フィジカルならではのお楽しみは見逃せない。 (石角 友香) 移籍第1弾アルバムを幕開けるのは「DE'DEVIL DANCER」。 この曲で思い起こすのは、最強のライヴ・チューンとしてバンドのスケールを大きくした「MONSTER DANCE」。 あの曲のリリースから5年を経て、タフに進化をした今のKEYTALKが爆裂なダンス・チューンを描いたらどうなるかというのが冒頭の曲だ。 同曲を筆頭にスマートなアレンジ力に磨きをかけて、EDMからロカビリー、彼らならではの躁的でカオスなサウンドからグッド・メロディのキャッチーさまで、多彩なエッセンスをKEYTALK節として昇華した12曲。 4人のキャラクターを生かして曲を書き、曲の物語や力を最大限にするアイディアを重ね、テクニカルな面でも緻密なこだわりを感じる。 ライヴでどう化けていくか楽しみ。 (吉羽 さおり) 結成10周年にしてレーベルを移籍。 新たな一歩を印象づけるのに十分なシングルが到着した。 しかも4人の音で構築するダンス・ミュージックであることに彼ららしいバンドの意地と矜持も。 ピアノとアコギを映えさせ、以前より隙間の多いアレンジが歌を際立たせている。 聴き応えと浸透力の高さ、新しい音像を両立させた快作。 (石角 友香) 清涼飲料水、しかも盛夏のリリースというと、ポップ・ソングの王道感がひとつの系譜としてあるが、今の時代の"それ"をKEYTALKが体現してくれた。 アレンジとプロデュースにJ-POPのヒット・メーカーである蔦谷好位置を迎えた「Cheers! 」は、ポップ・パンクな曲調がシングル表題では新鮮な印象で、ごくさりげないアレンジで効果的に配置されたストリングスとの相性もいい。 寺中十八番の美メロに一歩踏み込んだ歌詞の表現も加わって、ニュートラルに前を向かせてくれるロック・ナンバーに。 2曲ともストレートなテーマを昇華していて力強い。 (石角 友香) アゲアゲのパーティー・ナンバーに替わる、KEYTALKの新しい武器が満載の5thアルバム。 その中で、異なる音像だからこそ既発シングルの良さも改めてわかるという、なかなか練られた構成だ。 全12曲を通して聴いてこそわかる、虹のようなKEYTALKの多様性を味わってほしい。 (石角 友香) KEYTALK、2018年一発目のシングル。 アッパーで攻める彼らの常道でありながら、恋愛における、食うか食われるか? 的なスリリングな瞬間をほのめかした歌詞や、それを引き立てるダークで速い曲調が新鮮。 ストレートにかっこいいだけで済まないのがKEYTALKならではの危うい曲自体のアップデートに繋がっていて、度重なるリズム・チェンジ、エクストリームなギター・アレンジ、そして歌謡としての強度を誇るメロディという過積載っぷりにニヤついてしまう。 もう1曲の「アオイウタ」は"音楽と旅が大好きだ #KEYTALKとANA旅キャンペーン"CFソング。 まさに今すぐ旅したくなる開放感溢れる1曲。 最後は素直でフォーキーな巨匠ナンバーで安定の締めくくりという、ボリューミーな1枚。 (石角 友香) KEYTALKにとって、初のドラマ主題歌の書き下ろしとなった「黄昏シンフォニー」。 無垢な命と向き合い原点に戻る感覚、同時に自分はもう子供ではないという若干の寂しさや覚悟を"黄昏"に託しているように聞こえるからだ。 ドラマと切り離しても彼らには珍しい速すぎない8ビートや歌い上げすぎないツイン・ヴォーカルですんなり歌詞が入る。 2曲とも曲作り功者KEYTALKが考える"いい曲"の新次元。 (石角 友香) 「スターリングスター」から「ASTRO」に至るシングルでKEYTALKらしさを前面に出しつつ、同時に4人全員が作詞作曲した楽曲を収録するようになった現在のKEYTALKの楽曲のポテンシャルと、それをほぼ人力で演奏してしまうスキルの高さに驚嘆と笑いが自然に起こってしまう、会心の4thフル・アルバム。 EDMが一瞬表れる首藤作のオープニング・ナンバー「Summer Venus」、小野のジャズ、フュージョン寄りの知識がジェットコースター級の展開を見せる「森羅万象」、一瞬で通り過ぎる八木作のデスメタル風「HOROBIRO」、寺中が洋楽シーンと符合するメロディで新生面を見せる「story」など、4人4様のアルバム曲が痛快。 ポップだが、未知のアレンジ、アンサンブルで新境地を切り拓く姿勢に拍手したい。 (石角 友香) 少々の懐かしさも漂う歌謡としての強さのある歌始まりからして意表を突く、KEYTALKの10枚目のシングル。 何より、不安の最中にある過去の自分に対して、強く思うことで未知の可能性を掴める、もっと言えば自分は自分を裏切らないだろうという未来からの手紙のような力強いメッセージが新鮮だ。 前作の表題曲「Love me」から徐々にストレートになってきた首藤楽曲のさらなる変化でもあり、これまで彼らのシャイネスゆえか前面に出してこなかった意思表明とも取れる。 2分台のショート・チューンに8ビートも四つ打ちもスカも盛り込んで疾走する、とにかく熱い1曲。 カップリングはインディーズ時代からの人気曲「amy」のライヴ音源を収録。 従来のスタジオ・テイクとは異なるライヴならではの首藤、寺中のヴォーカルが聴きどころ。 (石角 友香) KEYTALKのシングル表題曲としては珍しい、ちょっとアップ気味のミディアム・テンポが新鮮な「Love me」。 「金木犀」は、アッパーな四つ打ちにハードなコード感、歌メロの裏を行く小野のギター・フレーズ、そしてエンディングの唐突ささえも小野らしい。 (石角 友香) KEYTALKのインディーズ時代の限定盤4作品、いわゆる"KTEPシリーズ"には、現在のライヴでもピーク・ポイントにくるキラー・チューンが満載。 だが、今は入手困難で高値がついている状況に朗報! というわけで全曲をコンプリートしたアルバムをリリース。 そりゃ「MABOROSHI SUMMER」も「祭りやろう」も「太陽系リフレイン」もCDで持っときたいでしょ! しかもお蔵入りになっていた「MABOROSHI SUMMER」の別バージョン、DVDにもこれまた廃盤になった"SUGAR TITLE TOUR DVD"、"オムスターの逆襲DVD"を収録。 メジャー・デビュー以降や最近ファンになった人へのプレゼント的な企画でもあるが、KEYTALKの楽曲構造のオリジナリティ、レコーディングの工夫の跡が聴こえてくる大事な記録でもある。 (石角 友香) 2ヶ月連続リリースのシングルはKEYTALKの音楽的なレンジと演奏者としての攻めの姿勢を感じる、メンバー各々が作詞作曲した4曲を収録。 寺中作の表題曲は彼お得意の"お祭り系"の中でも突出した太いファンクネスとスピード感が融合。 そして前作収録の「KARAKURI夢ドキュメント」と連作めいた小野作「赤いサイコロのMAYAKASHI」。 ぜひその繋がりも意識して聴いてみてほしい。 それにしてもゲームのステージをクリアするような軽快さで、その実、曲のハードルを上げていく4人は逞しいのか、ドMなのか?(褒めてます)(石角 友香) 四者四様の"KEYTALKのロック感"はいい意味で見事なまでにバラバラで、それだけにこのバンドの武器の多さも再認識させられる。 首藤作のタイトル・チューンは80年代のサザンオールスターズばりの歌謡感と相対する演奏のタフさがキャッチーであるし、ファストなスカ調の小野作品は最も今のバンドの状態を示唆する歌詞が、彼のナイーヴな感受性の発見にも。 作詞にもチャレンジした八木作品は、珍しく"ロックな二枚目"タイプの疾走する8ビートが激しく新鮮。 一部リズム・チェンジする部分がむしろスタンダードに聴こえるのがKEYTALK節が定着した証か。 ラストは寺中作の2ビート・メインのラウド/ミクスチャー系。 エフェクト・ヴォイスで歌われる歌詞に意味を求めない怪作。 クアトロAサイド・シングルと受け止めたい濃厚さ。 (石角 友香) フロント3人が曲を作れる強みはもちろん、『HOT! 』から、フックありまくりでメロも残る首藤、美メロの巨匠(寺中)、シュールでエッジ立ちまくりの小野という役割分担が、この1年の経験を経て変化したことを感じるシングルだ。 お互いの得意分野がよりKEYTALKとしての個性になって堂々と鳴らされる。 それを最も象徴しているのが、大人になって自分のいる場所も自覚し、だからこそそこから見る夢について歌う「スターリングスター」の説得力。 輝度の高いサウンドと上昇するサビが美しくも切ない。 また、KEYTALKの作曲マナーも何気に綴られている「鏡花水月」のめくるめく展開、ピアノのアレンジが印象的な「summer end」。 3曲とも曲ごとの色と言葉が鮮烈だ。 (石角 友香) 退屈なロックもあれば、思いっきり尖ったJ-POPもある。 呼び方なんてどうでもいい、とにかくまだ世の中に存在しないポップ・ミュージックを作るのだ。 というKEYTALKのオリジナリティがグッと進化したメジャー2ndアルバム。 いきなり1曲目から首藤(作詞作曲も)の脱力ラップで始まり怒涛の展開を見せる「YURAMEKI SUMMER」、歌を聴かせつつ低音の迫力も増した寺中作の「グローブ」、アブストラクトなビート感を人力で昇華した小野作の「Human Feedback」、最もこれまでのKEYTALKっぽいリズムを持つ八木作曲「キュビズム」には、小野のちょっとシニカルで歌詞的なものを超越する言葉が乗っているのも痛快だ。 ハードな曲でもバラード寄りでも全体的に音像が豊かになったことも新鮮な聴感をもたらす。 (石角 友香) ぶっとい16ビートのイントロからガラリと景色が変わるサビ始まりと、どこか90年代以前の歌謡曲を思わせるメロディ。 年齢を問わず甘酸っぱい思いが胸をよぎりそうな、KEYTALKが放つより広いフィールドを目指すタイトル・チューン「FLAVOR FLAVOR」。 本格的な春の声もまだ聴こえないが、早くも夏が待ち遠しくなるほど季節感や温度のある楽曲だ。 新たな王道を目指した首藤の同曲を始め、小野が幾何学的なフレーズを封印し、 ひたすらリフとコードで押しまくる(作詞・作曲も小野)「ナンバーブレイン」、寺中の美メロ体質が全面的に表出した「Stand By Me」では、同時にシンセやオルガンのアレンジが曲の輝度を上げ、彼ら流のシンセJ-POPワールドを表現。 ジャンルが細分化された時代の中で普遍性に挑戦した1枚。 (石角 友香) トライバルかつお囃子を思わせるビートから、往年のアイドル歌謡的なアレンジ、UKインディーぽい3連のソリッドなギター・リフ、サンバのリズムとエキゾチックなシタールの音...... とおよそ世界のダンス、お祭り騒ぎが4分半にめくるめく速度で展開するタイトル曲の強烈さ。 首藤のサザン好きが垣間見られる歌詞もニヤリとさせられる。 一転、キラキラのキーボード・サウンドがJ-POPという呼称以前の日本のポップスを思い出させる「エンドロール」では寺中のセンスが炸裂。 KEYTALKの作曲能力、エクストリームなアレンジ・センスが堪能できる前半2曲に続き、これまでを踏襲した「FREEDOM」、血液型シリーズ(?)第3弾「O型」の4曲を収録。 さらに遠くまでKEYTALKの存在が届きそうなシングルだ。 (石角 友香) 変拍子、転調、美メロ、そしてマスロック、メタル、ジャズ、フュージョン、ポップスという物理とジャンルが交錯しつつギリギリのバランスで成立するKEYTALKの男の子チックな世界観はそのままに、1曲ごとの強度が増したモンスター的な2ndアルバム。 特に首藤義勝のソングライターとしての覚醒は凄まじく、「バミューダアンドロメダ」や「MURASAKI」に登場する一歩間違えると気持ち悪ささえある転調やマイナー・メロディと、妖しさ満載な歌詞は物理的なスリルのネクスト・レヴェルを見せる。 また、エディットのセンスが冴えまくる小野武正の「BEAM」のテクノ的な痛快さ、美メロの王道を行く寺中友将の「メロディ」、初めて曲が収録された八木優樹の「YGB」も聴きどころ。 脳と肉体を直撃する13曲。 (石角 友香) 2ndシングルとなる本作は、プロデューサーにNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮。 ももいろクローバーZやBABYMETAL、上坂すみれらの作品の作曲編曲も手がける)を迎え、彼の提案により一発録りに挑んだ新曲2曲を収録。 ギター・サウンドの太さやリズムの臨場感は表題曲の「パラレル」「サイクル」ともにグッと増した印象。 「パラレル」は4つ打ちから8ビート、レゲエ・ビートへとめまぐるしく変化するリズムも通して演奏していることで、流れの良さと勢いが加速。 「サイクル」は寺中のラップ調の早口ヴォーカルが新鮮だ。 また、通常盤には昨年11月17日のLIQUIDROOMのライヴから「UNITY」を収録。 初回限定盤にはなんと7曲を収録! 現場感に胸躍る。 (石角 友香) 攻めのキャッチーでリスナーをフック・アップするKEYTALKが放つメジャーからの第1弾シングル。 タイトルになっている「コースター」は四つ打ちとトリッキーなギターはもちろん、寺中と首藤の異なる声質かつどちらも伸びやかなヴォーカルが交互に登場するスピード感も聴きどころ。 小野のギターが暴れまくる「スポットライト」、90年代のロック寄りの、J-POPにも似た王道感のあるメロディ・ラインが、同世代、同系列、いや、他の世代にもなかなかないスケール感の「Winter March」はライヴキッズ以外にもぜひ聴いてもらいたい逸品。 一転、幾何学的なギター・リフと踊れるビートに時折挟まれるシンコペーションや、歌とベースのユニゾンなど、アレンジも演奏も痛快な「OSAKA SUNTAN」の新曲4曲を大盤振舞い。 彼らの武器である超絶キャッチーなギター・ロック・サウンド、先を読めない展開は更に進化をしている。 Track. 3「fiction escape」の疾走感溢れる軽快で陽気なポップ・チューンからTrack. 7「茜色」のホロリとさせるバラード、そしてまさにJ-POPの真骨頂とも言えるキャッチーなメロディを料理したTrack. 11「summer tail」。 2009年に結成してからKEYTALKファンが首を長くして待ちわびた1stフル・アルバムは期待を裏切らない超絶キャッチーな作品だ。 Track. 1「MABOROSHI SUMMER」はアッと驚くような予想もつかない展開がクセになり、気になるワードが詰め込まれた初っ端からぶちかましている1曲。 ポップにもロックにも全速力で駆け抜けていくジェット・コースターのような全4曲にKEYTALKというバンドの多面性と底力を見た。 (高橋 香奈) 2019年夏に行った路上ライヴ・ツアーがSNSで話題になり、2020年ブレイク・アーティストとして注目を浴びているNovelbrightの1stフル・アルバム。 橋本環奈出演のゲーム・アプリ"放置少女"TVCMソングでもあるリード曲「夢花火」は、ピアノを軸にしたロマンチックなバラードで、竹中雄大の卓越した歌声が前面に押し出されている。 本作を聴いて驚くのは、そのヴォーカルが単に美声というだけではなく、バラードから「君色ノート」のようなきらきらとしたポップ・ソング、ソリッドなバンド・サウンドが走り抜けるパワフルなナンバーまで、より幅広くなった楽曲を見事に引っ張り、そのどれもを磨き上げた表現で聴かせられること。 バンドの力と存在感をシーンに印象づけるには充分な作品になった。 (稲垣 遥) 大阪を中心に活動する5人組ロック・バンド Novelbrightが、初の全国流通盤をリリース。 今作は、新曲4曲と既存のライヴ定番曲3曲を収録した全7曲入りのミニ・アルバムとなっている。 中でも、雄大(Vo)の力強く伸びのある歌声で幕を開けるリード曲「Walking with you」は必聴。 疾走感のあるサウンドとドラマチックなメロディ、そしてまっすぐな歌詞が聴き手の心をがっしりと掴むキラー・チューンだ。 また、ライヴでのシンガロングが想像できる「Morning Light」や、冒頭の口笛が新鮮なバラード「また明日」など、多彩な楽曲をバランス良く散りばめ、振れ幅の広さも見せつけている。 彼らをもっと知りたいと思わせてくれる1枚。 ytimg. ytimg. ytimg. ytimg. ytimg. 11 @Zepp Tokyo 2018. 08 @幕張メッセ国際展示場 9-11ホール 2016. 05 @エスフォルタアリーナ八王子 2016. 18 @新宿ライヴハウス10会場 2015. 28 @日本武道館 2015. 09 @下北沢LIVEHOLIC 2015. 14 @幕張メッセ 2014. 15 @東京EX THEATER ROPPONGI 2014. 17 @Zepp Tokyo 2014. 08 @TSUTAYA O-EAST 2014. 29 @赤坂BLITZ 2014. 27 @下北沢GARDEN 2013. 17 @LIQUIDROOM ebisu.

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石角友香

ピアノバラードというには大袈裟な部分は皆無で、生バンドのアンサンブル・メインでありつつ、非常に一音一音が繊細で演奏のタッチやロングトーンに気が配られている。 社会人として大人として気を張って外で過ごし、帰宅した自分に「どうだった? 大丈夫?」と声をかける歌い始めは、まるでリスナーである自分にかけられている感覚に陥るのだ。 サビの<僕らは大切な人から順番に 傷つけてしまっては 後悔を重ねていく>というラインに自己投影できる流れができている。 非常に内省的だ。 ただ俯くだけじゃない。 それは、サビがファルセットで歌われていることによって、静かに後悔に向き合い肯定する心の準備ができるアレンジの力が大きいのではないだろうか。 ラスサビでほんの少し高音に転調することで、力強さを感じ取れるのもさりげない。 TENDRE「hanashi」 都会的、マルチプレーヤー、ニュージャズ以降のアカデミックな素養。 そうした背景も何もかもまるっと飲み込んで、TENDRE=河原太朗が今の時代のシンガーソングライターであることは今や自明だろう。 そしてそれは大袈裟なことじゃないという歌詞は、ちょっとした驚きだった。 その自然で素直な心の動きが、1人で重ねた少し後ろにずれる感じのビートや、フワッと鳴ったり、途切れがちな言葉のようなエレピが言葉以上に雄弁に表現する。 まぁ、現実には誰とでも話せないからこそ滲み入る曲なのだけれども(それは今の状況じゃなくても)。 PAELLAS「Weight」 残念ながら解散してしまったけれど、PAELLASの中でもスムースなソウルを現代的な解釈で消化したこの曲の温かさは、永遠に眠れない夜のお守りであると思う。 選び抜かれた3リズム。 BPMも焦りをなだめるようにすごくゆったりしている。 ボーカルで歌詞を書いているMATTONは都会的というより、人混みからは隔絶された場所で、1対1で静かに会話しているようなシチュエーションだと説明していたが、だからこの歌にはパーソナルで嘘のない言葉しかない。 折坂悠太「トーチ」 そもそもこの曲は折坂が「折坂悠太のツーと言えばカー2019」に参加したゲストアーティストの1人、butajiと共作した曲。 もう毎年だけど、去年の台風などの自然災害を題材にして書かれた曲だ。 住まいが破壊されるという具体的な落胆もある。 はぐれたどこかの子どもが話す言語がわからないという、壁を感じる戸惑いもある。 でもそんな悲惨な夜に笑っているお前、複雑な思いに囚われている自分。 でもおそらくこの2人は終わりのその先へ歩いていくのだろう、と想像する。 謡のような朴訥としたおよそエゴを感じない折坂の声はいつも通りだが、フォーキーで流れるようなこの曲では普段より素直な歌唱だ。 butajiは台風が過ぎ去ったある日、「これは次が来たんだな、人の力ではどうしようもない次があるんだな」と言ったと、折坂はこの春、リリースするにあたってコメントしている。 受け入れ難いことも、起こる時は起こる。 この先をどう生きるか、静かに考えさせてくれる曲だ。 くるり「HOW TO GO」 過去の楽曲を再解釈した『songline』収録の「その線は水平線」は「HOW TO GO」の曲構造に近しく、歌詞も柔らかいので、「~水平線」もいいかと思ったが、敢えてのこの途轍もなく荒凉とし、重量感たっぷりなこちらをお勧めしたい。 相当な力をかけないと進まないような重いギア感。 グランジを乾かして、言葉の意味通りのハードなロックにして、しかもスライドギターはどこかアメリカンロック調。 ものすごくゆっくり進む機関車みたいだ。 そして永遠に終わらないようなアウトロのリフレイン。 メッセージ云々より、演奏の集中力と具体的な音像が「HOW TO GO」=どのように行くべきか、答えのない中、それでもじりじり進む意思を体感として伝える。 些細な悲しさじゃなく、相当な胆力が必要な時、常に思い出す曲だ。 ちなみにアルバム『アンテナ』のバージョンはクリストファー・マグワイアがドラムを叩いているが、シングルでは岸田の打ち込み。 個人的にはシングルバージョンがより切実に聴こえて時々引っ張り出しては聴いている。 癒しの対極かもしれないが、前を向ける曲。 (プロフィール) 石角友香 フリーの音楽ライター。 情報誌の音楽担当を経てフリーへ。 フックがあれば洋邦、時代問わず聴きます、書きます。 最近、アジアのフェスにハマり中。 香港、タイ……今年も行けますように(願)。

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夢占いで犬の意味・解釈 29選

石角友香

アーティスト活動10年目を迎えた澤部 渡のソロプロジェクト、スカート。 数多の名曲を送り出してきた彼の新たな一手は、箱根駅伝スペシャルCMとのタイアップ「駆ける」と、ドラマ「絶メシロード」主題歌「標識の影・鉄塔の影」というダブルAサイドシングル。 あらゆるブームの狭間にいると自負するスカートの現在地。 「駆ける」は曲だけ聴いてまさか箱根駅伝のCMとは思わないだろうなという飛距離がありました。 去年出た『トワイライト』の中の「あの娘が暮らす街(まであとどれぐらい)」っていう曲のMVを撮ってくれた方だったんですね。 そんな大袈裟にぐん!と上がる感じじゃないんですけどね。 とにかくそれで1回、そういうのはなし!自分のための新曲を書くぞ!と。 それで頭を動かして、そっちに行こうと思ったんですよね。 歌詞も端的ですし。 「そうですね。 「うんうん。 リフっぽく聴こえるけれど、でもちょっとひねくれてる感じもあって、コードとか進行に。 CM自体が。 「それはうれしいです。 なんかたまにこう、東京とかでも車で走ってて、きれいに舗装されてるところはすごい舗装されてるんだけれども、そうじゃないところもあるじゃないですか。 それでも洗練されてるように聴こえる理由ってなんなんだろう?と思って。 「あ、うれしい。 そうですね……どこなんだろうな?でもAメロはかなり屈指の出来ですね、スカート史上(笑)。 この曲、サビが1回しか出てこないんですよ。 そういう細かい変なことをやったりして。 「うん。 そうそう。 追い詰められてるとまでは言わないんだけど、繰り返しじゃないみたいなね。 そういうものは結構、意識はしたかもしれないです。 そういうドラマというか、CMの内容を見てなのか……自分でも分かりませんけど。 でも結局は冒頭のリフに戻ってくる、みたいなね。 でも終わり方はちょっと違う。 「なるほどね。 そうかも。 珍しいタイトルだなと。 「そうですね。 痩せたアスファルトもイメージできますし、駆けるってことをたぶん、この歌の主人公はしてなかったんだろうし。 「うん、そうかもしれない。 「そうなんですよ。 やっぱりあまり派手な装飾を入れないっていうのは徹底してやってますね。 だからこそいま言ったみたいなピアノの一音が効いてくるみたいなのがね、いいなあと思ったんですよね。 絶対通ってるって思ってましたが。 「そう。 それでいま夢中になって聴いてるんですけど。 なんだっけな?『ヨルダン・カムバック』に入ってる曲で、「All The World Loves Lovers」って曲があって。 「そうなんですよ。 でも二十歳くらいの頃はわかんなかったですね。 しかも「絶メシロード」ってテレ東の十八番じゃないですか。 「標識の影・鉄塔の影」はそれなりに主人公の背景も勘案して書いたんですか? 「そうです。 これは完全にあてがきですね。 あんまり。 でも打ち合わせのときに言われたのが、週末で家に帰るときの感じ……みたいな話だったんで。 そこはドラマの持ってるイメージに寄り添わないと絶対、変にエゴを出したらダメだなと思ったんですね。 変に熱すぎず、冷たすぎず。 そのくらいのものを求められてると思ったんですよ。 「そうそう。 だから「標識の影・鉄塔の影」だけだとたぶんシングルとして切ってなかったと思いますね。 「そうですね。 ところでこれまでの10年の活動の中で、澤部さんが思う大きな出来事やこの作品があるからいまのスカートがあると思う作品は? 「転換点っていう意味だと、やっぱ『エス・オー・エス』を出したっていうのは当たり前に大事ですね。 これは最初500枚作って。 1年経たずに売り切れたんですよ。 こんな名前も知られてない僕の無名のCDを買ってくれるなんて!みたいに思ってて。 最初はやっぱりね、音楽で飯食えるとか思ってなかったから。 しばらくフラフラして様子見て……みたいな、大学卒業して、フラフラして両親には申し訳ないんですけど(笑)。 それでやってみて、その中で「ストーリー」って曲ができてっていうのがやっぱり大きいかな。 「やると気持ちいい曲だし、歌ってても気持ちいい。 「ストーリー」が思いがけず売れたっていうのは大きいですね。 友達同士ではあるんでしょうけど。 「ああ、そうかも。 だからほんといい湯加減でやってますよ。 メンバーそれぞれバンドとしての正妻がいて、それがだんだんみんな止まっていくんですよね。 「そうですね。 先ほどもおっしゃっていたようにサポートメンバーのバンドが活動休止したりしたことを考えると…… 「ま、長かったんだろうな。 「そうなんですよ。 「うん。 ぴったりね。 いま、20代後半のバンドの流れみたいなものには僕らはもう置いて行かれたし。 逆にそれより前のムーブメントとかには自分は属せなかったっていう居心地の悪さもどっかであって。 技術的な意味でも狭間だったしね。 「ほんとツイッターぐらいですよ、恩恵を受けたのは(笑)。 でもツイッターもどんどん居心地が悪くなっていくし。 「まあね、それでいいとは思うんですけどね。 それでなんかいままでCD買って聴いてくれていた人たちがストリーミングに流れていくのは辛いですね。 もう廃盤だとかそういうものを一切気にしない海に飛び込めるのはほんとにいいことだと思いますよ。 「歴史とか情緒がね。 やっぱブックレットでクレジットが見れないのが問題だと思います。 「ははは!なんか自分たちが発信できる何かがサブスクには必要だと思いますね。 セルフ・ライナー・ノーツとかそういうことじゃなくてね。 「そうなんですよ。 「だから選曲も割と座って楽しめる曲……って感じにしようかなと思って。 座りじゃないとできない曲もたくさんあるんで、スカートは(笑)。 「そうですね。 その振れ幅を今年は見せられたらなと思っています」 (おわり) 取材・文/石角友香 写真/桜井有里.

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