肥料 季節・日常の手入れ ポイント 生長が早くしかも草丈が高くなるので、倒れないように支柱を立ててあげましょう。 支柱の長さは大きくなることを見越して、最初からやや長めのものを用意するとよいでしょう。 特に風の強い場所では倒れやすいので、枝ごとにしっかりと支柱を立てた方がよいかも知れません。 自然に枝分かれしますが、すべての枝を育てると栄養が分散してしまい実つきに影響がでるので、下の方から出たワキ芽は早めに摘み取ります。 ある程度生長した時点でつぼみの付いていない芽はとってしまってもかまわないでしょう。 花が咲いてその後に小さな実が落ちずに確認できるようになったらに頂点の茎をつまんでそれ以上、上に生長しないように芯止めします。 これも、果実に充分に栄養が行くようにするためです。 果実が充分に大きくなった頃に果実の周りの葉を全部摘み取ってしまいます。 これは葉をとることによって果実に直接日が当たるようになり色づきがよくなるからです。 日当たり・置き場所 日当たりのよい場所を好みます。 また草丈が高くなり倒れやすいのであまり風の強いところでは適しません。 前項でも書きましたが、充分に日光が当たらないと実つきが悪くなります。 複数株育てる場合は株と株の間を十分にあけて日光がよく当たるようにします。 畑で育てる場合は1mほど離して植えた方がよいです。 水やり・肥料 乾いたら水をたっぷりと与えるようにします。 ある程度の耐湿性のある植物なので、多少水をやり過ぎても枯れる可能性は低いです。 鉢植えは乾きやすいので(特に夏に)気を付けます。 肥料はやや多めに与えます。 実を付け熟すまでが栽培期間になるので、花ものに比べるとやや栽培期間が長いといえます。 植え付ける際にあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜておき、植えつけ後1ヶ月後に追肥を与えます。 このとき気を付けたいのが窒素分の多い肥料を与えると、葉ばかり茂って花付きが悪くなり、結果として実つきも悪くなるので注意が必要です。 液体肥料を使用する場合は1週間に1回、500倍に薄めてものを追肥として与えましょう。 用土 理想としては保水性の良い土が適しています。 やや水はけの悪い場所でも育てることができます。 砂質の土壌では育てにくいので、できれば避けます。 鉢で育てる場合は、野菜用の培養土などが利用できるでしょう。 畑で育てる場合はあらかじめ苦土石灰や堆肥を充分混ぜておけばよいと思います。 植え替え・植え付け 冬には枯れてしまうので、いったん植え付けると植え替える必要はありません。 鉢植えで育てる場合はある程度育った苗を6号(直径18cm)程度の鉢に植えて、育ってきたら更に大きな鉢(10号鉢:直径30cmくらい)に植え替えるというように、成長の段階に合わせて植え替えた方が根の周りもよくなります(この作業を鉢上げといいます)。 植物の大きさや生育から考えて10号よりも小さな鉢では充分に育たないでしょう。 ふやし方 タネをまいて育てます。 タネまき適期は3月の終わりから、5月はじめです。 また、発芽後の苗の初期生育はゆっくりで低温で枯れることもありますのである程度大きくなるまでは遅霜などの被害に遭わないようにしましょう。 かかりやすい病害虫 ヨトウムシやエカキムシ、ナメクジによる葉の食害があります。 ヨトウムシなどはどん欲で葉を葉脈だけ残してきれいに食べてしまうことがあります。 葉が食い荒らされているのに姿が見えないときはこの可能性が高いです。 ヨトウムシは夜間に活動するので、暗くなる頃を見計らって株を確認するか、土にばらまくタイプの薬剤がありますので、それを利用して駆除します。 また、風通しが悪く高温多湿の時期にウドンコ病が発生するときがあります。 まとめ タネをまいて育てます 倒れないように支柱を立てます 肥料はやや多めに与えます 関連するページ ・ ・ ヤサシイエンゲイ 京都けえ園芸企画舎 すくーでりあY・A・E 2010 お問い合わせ.
次の種から育てることもできますが、苗の生育に日数がかかるため、苗からはじめるのが一般的です。 10月の終わり頃まで、長期間収穫し続けるので、しっかりとした良い苗を選ぶことがポイントです。 「接ぎ木苗」といって、丈夫な台木に接ぎ木をされた苗がおすすめです。 ナス栽培で準備するもの:肥料と支柱 地植えの場合は、土壌改良材として、たい肥や牛ふん。 肥料として、鶏ふんやボカシ肥料、そして、支柱となる竹の棒などを準備しておきます。 プランター栽培の場合は、通常のプランターよりも大きくて深い、菜園用プランターを準備します。 土は、通常の培養土で構いませんが、それに、鶏ふんかボカシ肥料を足して使います。 プランターの場合も、支柱が必要です。 ナスの植え付け ナスは、肥料と水が大好きな植物です。 植えつけ時に、しっかりと元肥を入れておくことが、最初のステップになります。 畑の場合、まず、たい肥や牛ふんをたっぷりとすき込んで土壌改良をし、鶏ふんや、ボカシ肥料などを株から20cmほど離したところにすき込んでおきます。 そして、苗は、60cm以上の間隔をあけて植えつけます。 プランターの場合、土壌改良は必要ありませんが、肥料をすき込んでおく作業は畑と同様です。 植え付けは、大きめの菜園用プランターなどを利用して、80cmくらいの幅のものに、2株が目安です。 苗を植え付けたときに、支柱も同時に立てます。 ナスは、通常、高さ・葉張りとも50cm以上になります。 そのようになった状態を想定して、2~3本の棒を苗の上で交差するように立てておくのが一般的です。 ナス栽培は手入れが大事 風通し良く、ナスの実が快適に生長できるような環境をつくってあげるのがコツ。 ナスの手入れで最も重要なことは、水を切らさないようにすること。 水が足りなくなると、皮が硬くなってしまったり、ひび割れが生じてしまったりしてしまいます。 それから、葉が茂ってきたら、黄色くなったものや弱っているものをこまめに取り除き、風通し良く保つことも大事です。 収穫は、実が小ぶりなうちに行うのがコツ。 夏のピーク時は、1日で倍くらいに生長しますので、「まだまだ」と思っている間に、巨大ナスになってしまいます。 夏の思いきった剪定が、充実した「秋ナス」を生む! 「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉がありますね。 この意味は、実は三通りあるようですが、いちばん有名なのは、「おいしい秋茄子を、嫁に食べさせるのはもったいない」というもの。 それくらい、昔から魅力的な味だった秋茄子づくりにも、せっかくだから挑戦してみたいものです。 「秋ナス」といっても、別の品種を植えたりするものではなくて、この5月頃に植えつけた同じ株で、秋に収穫できる実のことを言います。 「秋ナス」を上手く作る秘訣は、夏に適度に休ませること。 ナスを育ててみるとわかりますが、あのような実を、毎日のように収穫することができます。 ということは、数週間経つと、植物自体も相当疲れてくるはずで、真夏の間も、そのペースで収穫し続けていると、植物の体力が秋までもたないのです。 そこで、思いきった剪定が必要となります。 7月下旬ころには、まだ実がつきそうな枝があったとしても、思い切って、半分くらいの高さまで剪定して、枝を整理します。 そして、株の周りを軽く 10cm程度 掘って、追肥を与えます。 そすると、徐々に樹勢が回復して、10月頃まで秋ナスを楽しむことができます。 ナス栽培ではパセリの寄せ植えもおすすめ ナスの隣に植える作物を選ぶとしたら、パセリがおすすめです。 パセリはナスの害虫を忌避し、ナスはパセリの害虫 アゲハチョウなど を忌避してくれる、コンパニオンプランツと呼ばれる関係にあります。 また、パセリは、日向よりも日陰で育てた方が、食味が良く、大きく茂るナスの根元などは、パセリにとって適度な環境といえます。 さらに、ナスは、土が乾燥するのを嫌いますが、パセリが根元に茂ってくれていることで、土の乾燥を防ぐことができます。 ナスを植えてから2週間以上経過し、根がしっかり張ってから、パセリを植えるようにします。 プランターでナスを育てる場合、直径30cmくらいの円形のプランターにナスを1株植え、その周りにパセリを3株ほど植える、「寄せ植え」方式にしても良いでしょう。 ナス科の作物と相性の良いコンパニオンプランツには、ネギ・ニラ・ラッカセイなどもあります。 テントウムシダマシは、28個の黒い斑点を持つテントウムシで、主に葉を食べますが、大発生すると、果実までかじってしまいます。 幼虫の時代は葉の裏に群生しますので、「様子が変だな」と思ったら、葉の裏を確認して、駆除するようにします。 家庭菜園におすすめの農薬についてはをご覧ください。 これと似たような症状で、ナメクジの食害もあります。 ナメクジは、夜中に活動するので、なかなか駆除しづらいということと、ナメクジ専用の登録農薬は、作物に直接散布できないものや、使用できる作物が限定されていることが多いので、家庭菜園では、使いづらいということが難点で、ナメクジの防除には、頭を悩ませている方も多いかと思います。 ニーム インドセンダン の顆粒を株のまわりに散布しておくと、ナメクジの忌避効果があります。 ナスに限らず、すべての植物に使うことができますので、おススメです。 【参考記事】• 【関連記事】•
次の地植えと容器栽培では、どちらが初心者向きなのでしょうか。 それまで植物を育てた経験にもよるとは思いますが、 初心者の方であれば容器栽培が育てやすくお勧めです。 容器栽培は、土を耕す必要がなく、 容器・鉢底石・培養土・苗・支柱・紐・スコップ・ハサミを用意するだけで、 植え付けから収穫まで行うことができます。 ナスは連作などをすると病気にかかりやすくなりますが、 新しい培養土を使えば、病気にかかりにくいです。 また時間帯によって日当たりが変わる場所や、 台風など強風の被害に合いやすい場所でも、容器栽培は移動が容易です。 目の届くところに置きやすいという利点もあるため、 追肥や水やりなどの日頃の管理がとてもしやすいです。 下記の2点が満たされると良いナスが収穫できるはずです。 なので、初心者のかたは、ナスの接ぎ木苗を購入して育てたほうが安心です。 ナスにはたくさんの品種があります。 いつも見かける形、丸い形、細長い形と色々ありますが、 初心者の方では育てるのが少し難しい品種もあります。 たくさんある中で育てやすいのは、やはりスタンダートな中長ナスです。 代表的な品種は「」です。 栽培しやすく、家庭菜園にも向いています。 千両2号は、初めてでも育てやすく、味も良いのが魅力的です。 さらに、その千両2号を改良して、葉や茎のトゲをなくした、 「」もお勧めです。 小さなお子様と一緒にナス栽培を楽しみたいなら、 触っても危なくないトゲなしナスは安心ですね。 他にも、賀茂ナスや大長ナス、白ナスなど、少し珍しいタイプのナスがあります。 珍しいナスはやはり育てる時の注意点も多いため、 何度かナスを栽培して慣れてきた頃にチャレンジすると良いでしょう。 苗が寒さに当たると、葉が傷むだけでなく、枯れてしまうこともあります。 ナス苗の植え付けの適期は、4月下旬~5月中旬です。 これより早く植えると、遅霜に当たったり、急激に気温が下がるなど、 ナスの苗の生育を妨げることが多いです。 確実に生育気温が確保できる、 5月上旬~5月中旬頃を狙って植え付けましょう。 土を必要以上に乾燥させると、根が傷んで大きなダメージを受けます。 ダメージからの回復にも時間がかかるため、収穫に至らないこともあります。 かといって、常に水浸しにしていると、今度は過湿になって根が傷みます。 水切れさせず、過湿にしないようにするのがナス栽培の最大のコツです。 土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えましょう。 容器栽培の場合、容器の底から水が出てくれば、 土全体に水が染み込んだサインです。 夏になると、気温が高くナスの生育も活発になるため、土が乾きやすくなります。 朝に水やりをしても、夕方には土が乾いていることも多々あります。 そんな時期は、夕方にも水を与えておくと安心です。 ナスは5月に植え付けた後、順調に育てば6月中旬頃から収穫が始まります。 枝や葉を伸ばし花を咲かせ、実を育てるので、かなりの養分を必要とします。 ナス自身が行う光合成だけでは、 花を咲かせ実をつけるだけの養分を作るのは難しいものです。 「 茄子は肥料食い」と言われるように、 養分が切れて生育不良にならないために、追肥が必要なのです。 植え付けを行ってから2週間後から追肥を始めます。 化成肥料を与える場合は、土1リットルに対して1g与えます。 頻度は2週間に1回です。 何リットルの土が入っているのか分からない、 2週間ごとは忘れそうという場合は、液体肥料が使いやすいです。 液体肥料は、規定通りに薄めたものを1週間に1回、水やりの代わりに与えます。 これなら何曜日は追肥をする日と決めておけば、忘れにくくなります。 どの肥料を選べば良いか分からない時は、 ナスやトマトなど実のなる野菜用の肥料が販売されています。 市販の肥料は、窒素・リン酸・カリが同じ量だけ入っているか、 リン酸やカリがやや多めに入っています。 そこについた最初の実を「一番果」と呼びますが、 ナス栽培では、この一番果に実ををつけることがとても大切です。 一番花が開花したら、軽く指で花をはじいて人工受粉をしておきましょう。 なお一番花の実は小さいうちに収穫すると、後の収量が上がります。 枝(わき芽)を整理して、伸ばす枝と摘む枝とをはっきりさせます。 ナスの3本仕立て ナスは主枝を2本か3本育てますが、 初心者の方であれば、3本仕立てが分かりやすいでしょう。 一番最初に咲いた一番花のすぐ下の節から出るわき芽を育て、 一番花のついた枝とともに主枝として伸ばします。 それよりも下から出てくるわき芽は、不要なわき芽なので、 小さいうちに手で摘んでおきます。 主枝として伸ばしている枝からもわき芽が発生します。 このわき芽にも実をつければ、各段に収穫量は増えるのですが、 摘芯をどのようにするか分からないことが多いと思います。 もし主枝から伸びるわき芽の摘芯が難しい場合は、 すべてのわき芽を摘んでしまってもかまいません。 主枝を伸ばせば、主枝にも花芽は発生します。 わき芽をすべて摘むことで収穫量は減りますが、 それでも花芽のついた枝を不要に切り落としてしまうよりは、 確実に品質の良い実の収穫が可能になります。 野菜栽培に慣れてきたら、摘芯を繰り返して収量を上げていきましょう。 あまり大きくなるまで実をつけていると、株が疲れるので、 12cm~13cm頃に収穫するとちょうど良くなります。 ・更新剪定=切り戻し剪定 猛暑は、暑さと成り疲れで株がバテてしまいます。 秋にもナスを楽しむために、真夏に切り戻し=更新剪定をします。 7月下旬~8月上旬頃に、主枝と側枝2本を半分~3分の2に切り戻します。 1つの枝に葉は2~3枚残します。 新しい枝が育ち、秋にまた美味しい実が収穫できます。
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